「私、英語苦手で…」
このフレーズ、とってもよく聞くのですが、確かに人には得手不得手があって、科目でも得意科目、苦手科目があるので英語が苦手ということ自体は仕方ないと思います。
ただ、苦手意識を持ってしまって、
今回の自分の人生には英語は関係ないや
と諦めちゃった人を見るのが勿体無いなーといつも思っています。
あなたは日本語を正しく話しているか?
英語は多くのメジャー言語の中で比較的シンプルだと思います。
さらに、口語として「話すだけ」ならもっと簡単だということを知って下さい。
そもそも、考えて欲しいのですが、あなたの第一言語が日本語だとして、
あなたは日本語を完璧に操っていますか?
あなたは、文法通りに日本語を放っていますか?
例えば、
「好きな食べ物何?」と聞かれたとして、どう返すでしょうか?
「うーん、米系とかかなー?」
ボクも国語の先生じゃないので正確に指摘できているのか自信がない部分もありますが、
「〜とか」という言葉は、
「AとかBとか」
の様に言葉を並列して使うのが正しい使い方です。
就職試験や入試の面接官はこれを「とか弁」と呼んでチェックしている場合も多いそうですよ。
でもね?
「うーん、米系とかかな?」
という返事で、「え、待って、意味わかんないんですが?」ということは日々の生活の中でまあありえませんよね?
そうです、普通に通じるのです。
なんなら!!
「好きな食べ物何?」
だっておかしい。
「あなたの好きな食べ物はなんですか?」
が正解じゃないかな?
そこに登場人物が2人しかいないとしても、「あなたの」をすっ飛ばすと、誰の好みを聞いているのか指定がありませんからわからないかもしれませんよね?
でも、普通に話していて「好きな食べ物何?」と聞かれたら自分が聞かれていると思うのが普通ですから、実害ありません。
英語だってみんなおかしいんだよ!!
日本人は真面目だと思います。
生真面目。
だから、口から放つ前に「完璧な文章」を求めてしまうんだと思います。
もしかしたら学校教育がそうさせているのかもしれません。
しかし、
例えば、
「How are you?」
というおきまりの質問がありますが、これへの模範解答は
「I’m fine thank you, and you?」
ですよね?
こんなの実生活で聞いたことありません!!
元気っぽかったら、「Fine」だけ。
まあまあなら「OK」とかここで「Fine」のことも。
絶好調なら「GREAT!!」。
調子悪い時はムードが悪いとか、風邪気味だとか、状況説明をします。
どこにも、一人称単数で、自分を指す言葉、「I」は登場しないんですね。
これは初級の初級なダイアログですが、言いたいことは、
文法に則った”正しい”英語が通じるとは限らない
ということです。
英語はそんなに怖くないよぉ(ペリィ風)
開国してくださぁ〜ィよぉ〜(今の若い子には伝わらない疑惑)。
英語はそんなに怖くないんです。
ボクが考える英語上達への道は、「とにかく打つべし!」、つまり、どんどん会話の機会を持つことなのですが、「完璧な文章」を求めてテンポが鈍った会話だと相手が疲れるし、そもそも会話が成立しにくくなってしまいます。
「日本語ならどうよ?」
完璧な文法を求めようと悪戦苦闘した結果出てくる言葉よりも、単語を並べた問いかけの方がしっくりきませんか?
お腹が空いているとしましょう。
「私は〜お腹が空いています」
と友達が言ったなら、「この子何かあったのか?」と思いますよね?
「腹、ヘタ」
という友達、いませんか?
「もうお前、めんどくさいし、うざったいし、嫌だわー」
という意味で、
「うぜ」
って言いませんか?
「もうずっとあなたのこと考えてて、いつでも一緒にいたくて、考えれば考えるほど好きだって思って、この迷宮から早く連れ出して欲しいんだけど、もし嫌われちゃったらどうしようとか考えると、何も言えなくなっちゃうっていう別の迷路が待ってて、だから、だから好きっていうんじゃなくて、聞く感じで言ってみるんだけど、私のことどう思っているか、教えてもらうっていうていで自分の気持ちも間接的に伝えちゃおーかなーみたいな」
と言う意味で、
「あたしのこと(モジッ)どう思う?」
って言いませんか?
日本語を第一言語とする人々も文法を気になんかしていなかったり、色々と端折って単語だけ投げつけたり、いろんな想いを背景に隠しながら短い言葉を投げたり、しますよね?
英語も同じということです。
まとめ
英語の学習法って本当にたくさんありますから、どれが絶対的な正解かはわかりません。
でも、ボクはいつも、「英語話せるようになるにはどうすればいいか?」という質問に対しては「とにかく単語を覚えろ」と答えています。
単語を覚えればさっきの、
「腹、ヘタ」
と同じ感じで、完璧ではないものの伝えたいことの核が伝わります。
「I’m getting hungry」(お腹が空いてきた)
と、ただお腹が空いた訳ではなく、そろそろそういう時間じゃね?というニュアンスや、自分はそうだけど、あなたはどうかわからないから、、、という想いを込めて、「getting」を追加するという様な高等技は後から使える様になればいいのです。
「Hungry!」
これだけ言えば、とりあえずあなたが空腹感を持っていることが相手に伝わります。
表情だったり、よだれの具合だったり、状況だったりで空腹具合を知らせる、知ってもらう手段は他にも色々あるので大丈夫です。
英語は怖くないんです。
完璧な文法という檻から出て、まずは単語を覚えませんか?
ボクはビギナーな学生さんには、
「とりあえずターゲット1900の8〜9割をマスターすればいいよ」
と言っています。
受験のためでも、学校の成績でもなく、英語を話す人とのコミュニケーションのためなら、これでかなりカバーできると思っています。
その代わり単語は「英語→日本語」という訳的な覚え方だけではなく、感覚的な覚え方もする様にしましょう。
「Hungry」→「空腹だ」ではなく、
「Hungry」→「お腹のあたりの満たされ具合に物足らなさを感じ、何か美味しいものを食べたいという欲求が脳、いや、体全体を支配しようとしている感覚」
と自分の全身にインストールしましょう。
ターゲットが網羅できたら、たとえ文法的に微妙でも、驚くくらい自分の意思が伝わるという経験をすることができる様になりますYO。
I guarantee!!!
ターゲットだけで飽きてきたら
ターゲットだけで飽きてきたら、先日紹介した、ボードゲーム「Scrabble」での修行も試してみてください!
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