アメリカで一番人気のスポーツといえば間違いなく「アメリカンフットボール」です。
それ以外に、「野球」、「バスケ」、「アイスホッケー」を入れた4スポーツがアメリカ4大スポーツとされていますが、サッカーはイマイチというのが意外ではないでしょうか?
アメリカでは1994年にW杯の開催地ともなり、また、MLSというプロリーグも存在していますが、
世界中が熱狂する様子と比べると、、、です。
この記事で書いていること:
- アメリカ4大スポーツについて
- なぜアメリカでサッカーが人気薄なのか
- アメリカ人が好きなスポーツの特徴について
アメリカ4大スポーツ
アメリカ最大人気のスポーツは誰がなんと言おうと、「アメリカンフットボール」(NFL)です。
2月のシーズン決勝戦は自分が応援しているチームが進出していなくても必ず観るという国民的イベントになりますが、日本の感覚だと、紅白歌合戦的な感じですかね?
この日は一年で一番ピザが売れるという話がありますが、それはみんな引きこもって家で試合を観るからです。
それに続いて、「バスケットボール」(NBA)、「野球」(MLB)、「アイスホッケー」(NHL)が続いていますが、これらのスポーツに共通することを見ていくと今回の話にヒントが見つかります。
4大スポーツの共通点
4大スポーツの共通点を探したいのですが、点を取り合って、多く取ったほうが勝ちというスポーツですので、点の入り方について見たいと思います。
最初はアメフト
アメフトでは1回の攻撃で最大7点入ります。
ボクが初めてアメフトの試合を生で観たのはワシントン大学の試合だったのですが、ルールも知らない中観ていて、いきなり7点入っていたのが意味がわからず戸惑った記憶があります(笑)。
タッチダウンで7点入り、さらにキックが決まれば1点追加ということなのですが、一気に7点入るので決まると大逆転も起こりうる感じです。
野球を見てみましょう
こちらは日本人にも馴染み深いスポーツですが、満塁ホームランで一気に4点入ります。
ホームランじゃなくても、ヒットが続くと”ビッグイニング”と呼ばれる7, 8点一気に入るようなイニングも生まれますよね?
バスケットはどうでしょう?
一回のシュートでは2点か3点ですが、点がどんどん入るのでボーッとしていると20点くらいすぐに入っていることがあります。
100点はいるゲームも少なくなく、試合結果が「100-80」みたいなゲームもよく目にします。
最後にアイスホッケーは?
一回に入れられる点数は1点です。
4大スポーツの中で最も点数が入らないスポーツですが、0封試合が少なく、だいたい2〜5点入れ合うイメージです。
点が入らないからサッカーが苦手?
なるほど。
4大スポーツの内3つが一度に2点以上入るスポーツですし、アメフトとバスケは2桁得点が当たり前のスポーツですね。
野球も試合によっては2桁がありえるスポーツです。
一方、サッカーは0-0という試合もありえますし、0-1、1-0という試合もすごく多いですね。逆に10点以上の試合なんてプロレベル、W杯レベルで見ることはほぼありません。
要するに、アメリカ人はたくさん点が入るスポーツが好きなのでしょうか?
実際にアメリカ人に聞いてみました。
「0-0がありえる試合を観て楽しい?」
といった意見がすごく多かったです。
つまり、アメリカ人にとって、点数が入らないことにはスポーツとしての醍醐味が感じられないということの様です。
それだけじゃない!アメリカらしい理由も!
なんとなく納得しましたが、実はそれ以外にも理由がありました。
それは、実にアメリカらしい理由!
そう、
「America first」、「Great country again」
この、新大統領も連呼する、アメリカナンバーワン主義が関わっている様です。
つまり、アメリカ人は「自国がナンバーワンのスポーツしか興味がない」ということ。
これ、本当にアメリカらしい考え方なのですが、伝わりますでしょうか?
確かに、ボクら世代じゃないと知らないかも知れない、1998年長野オリンピックのスキージャンプ団体のあの感動のシーン。
ボクはアメリカで観ていたのですが、スコアが出て、誰が勝ったかわかった瞬間番組が終わりました(笑)。アメリカ選手が全く関係ない競技ですからね(笑)。
この日本中が涙したシーンは、二年後くらいに日本で初めて見ました(笑)。
サッカーのアメリカ代表は現在世界ランキング30位。
W杯でも日韓開催の2002年にベスト8が最高位でした。
ナンバーワンにはとても遠い競技です。
総括
- アメリカで人気のスポーツは点数がいっぱい入る
- サッカーは0-0もありえるつまらない競技
- そして、世界レベルではトップに立てない競技
以上の理由から、アメリカ人はサッカー観戦にあまり強い情熱を持っていません。
実際、NFLの強豪でもある「シアトル・シーホークス」の本拠地、「センチュリーリンク・フィールド」は、最大約7万人が入るにもかかわらず、同じ球場を共用しているサッカーチームの「シアトル・サウンダーズ」が使用する際は上の階を閉鎖し、41,000人として使っていて、観客動員数の想定が大きく違うことを感じます。
日本では、日本が世界でトップになるという時代が全く現実的でないものの、サッカー人気は強く、そして、日本人がいない有力チームを観たいというファンも多数いるなど、アメリカとは違う感覚がありますが、世界最大のスポーツであるサッカーがアメリカではそんなにな理由、なんとなく伝わったでしょうか?
これから留学を控えている方は、日本で馴染みのないアメフトのルールを勉強してから留学すると、何かの際に話題についていけて助かるかも知れませんので機会があったら是非!
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