【vBHS19】 EP6: Time to Say “Good-Bye”, but “See You Soon!”

「2週間で何が変わるのか?」

こんにちは。EXS代表のLeoです。

今やどこの高校でも一般的となった海外研修ですが、多くのプログラムが2週間前後で設定されています。これは費用面や学校の休み期間の都合が関係しています。

10代にとっては2週間は長いかも知れませんが、大人はとても短い期間と感じるため、「2週間で何が変わるのか?」という感覚を持ちます。

確かに2週間で英語力が飛躍的に向上したり、目指せる大学のランクが何段階も上がると言うことは現実的ではありません。しかし、EXSではこの限られた時間で”人生が変わる”ことがあると信じています。

2週間の集大成

シアトルに来てちょうど2週間となる木曜日、この日はさよならパーティーです。午前は天気が良かったので学校近くの公園に行って気持ちのいい陽気を楽しみました。さよならパーティーの準備、例えばスピーチだったりお世話になった人たちに渡す手紙などが準備できているなら、という条件でちゃんとみな準備が終わっていたので出かけました。

シアトルでは本当に天気に恵まれました。ボクが晴れ男だからですが、晴れ男分、オプション料金せいにしておけば良かったと思うくらい、ずっとほとんどいい天気でした。

 icon-arrow-circle-right 地元で大人気のRed Mill Burgerを食べましたよ!

この後少しプライベートな買い物タイムも作れて、それぞれ最後のお買い物を楽しんだのち、さよならパーティー用の食べ物や飲み物を買い出しに行きました。

来た時にやっていただいたウェルカムパーティーは受けてくださったバラード高校の先生や生徒さんがおもてなしということでやっていただいたものですが、さよならパーティーはこちら側がお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝える意味も強いものです。本当は日本食を作って振る舞えるといいのですが、そこまではなかなか叶いませんので、せめてみんなで一生懸命考えて用意しました。

スピーチではこの2週間の感謝を伝えるとともに、自分がこのプログラムに参加して何を感じたか、どう成長できたかなども伝える機会です。英語で思うままに話すのは難しいことですが、気持ちを込めて精一杯伝えられるよう頑張りました。

短い期間でも、たくさんを感じ、学んだ集大成をさよならパーティーで発表します。

さよならパーティー

今春のプログラムは参加人数が少なかったので招待客も少なくなりますから「めっちゃいっぱい!すごい!」という感じの用意はできませんでしたが、それでも来てくださった方に楽しんでいただける様いろいろ用意しました。

(一応)コシヒカリでおにぎりも作りました。

さよならパーティーではホストファミリーと過ごす最後の夜という側面もあります。しばし談笑の時間から始まります。

スピーチ

参加生徒たちはしばらくしたら前に立ち、感謝のスピーチをします。

精一杯気持ちを伝えられる様に準備した英語のスピーチです。英語力が至らないことがあっても、気持ちは必ず伝わります。

上の写真、左から順にスピーチしていきましたが、一番バッターの健世が早速感極まり、涙し、それを見ていたよこのみんなももらい泣きして割と号泣の中のスピーチでした(笑)。

ボクが主に撮影していましたが、動画もたくさん撮っていて、静止画は少なくなっています。みな、とってもいいスピーチを頑張りました。そちらの様子は是非ムービーで見ていただければと思います。スピーチを聞いているだけでも、ボクのようにプログラム前から関わってきた人間には彼らの成長を感じることができました。撮影しながらこちらも感極まりましたよ。

ベイリーママ

ベイリーはバラード高校の高校二年生の生徒で、昨年秋、3ヶ月プログラムで桜塚高校に来ていました。彼女は日本で受けた恩を返せるチャンスだとホストファミリー探しだったり、日程調整関連だったり、終始本当に尽力してくれました。

彼女は高校生ですが、大学での授業をすでに始めていて、大学の課題もたくさんある中いっつもバラード高校に来て、週末も彼らをいろいろなところについてて行ってくれて、これ以上ないおもてなしをしてくれました。

最後も、(これだけしてくれているのに)「まだ私は返しきれていない」と言い、こっちでしてあげられなかった代わりに何か持って帰ってもらいたいんだ、と全部自腹で写真の通りのお人形やお菓子を用意してくれました。事前に相談を受けていたボクはそこまでしなくても十分だよ、という気持ちと、でもそこまで想ってくれる気持ちが嬉しくて、もちろん桜塚のみんなも嬉しいに決まっているので止めることはなく、できる範囲でしてあげてくれ、と手伝いました。

彼女は高校生でお次世代ですが、本当に「ママ」みたいでした。日本にいるときはホームではないのでやっぱりいろんな人の手伝いが必要な立場でしたが、シアトルはホームです。あそこに連れて行こうあれも見せてあげよう、とホームだからできることをたくさんたくさん用意して4人のお母さんみたいにみんなを守って、もてなして、楽しませてくれました。

時系列は前後しますが、そんなベイリーからはスピーチもありました。上記の通り、日本でお世話になったこと、日本で友達になったみんながシアトルに来てくれたのがどれだけ嬉しかったか、本当にこの2週間楽しかったし、終わってしまうのが寂しいことなどを話してくれました。

正直全部英語だったので4人は全部を理解していないと思いますが、それでも聞いていたバラード生や保護者は感動したと思いますし、4人も気持ちを感じ取ったことでしょう。

善のスパイラル

ここでだらだら書くのは変かもしれませんが、これこそEXSでやりたかったことでした。

ネガティブな連鎖というものがこの世には存在します。例えばテロを受けて、首謀者を殺しに行く、するとその弟子がまたテロを企て、市民が巻き込まれ不幸が続きます。憎しみは簡単に飲み込めませんが、誰かが終わらせないと一生続く負のスパイラルでしょう。

ベイリーは日本に来て、たくさんの愛を受けました。たくさんの人の「善」の気持ちに支えられ3ヶ月素晴らしい時間を過ごしました。そしてそれを返したい気持ちでいっぱいになりました。今回は4人と少人数になりましたが、逆にこの4人は本当にバラードに行きたいと思った人たちです。ベイリーの学校ってどんななんだろう?また留学生たちに会いたいな、そんな気持ちが強くて、会いに来ました。見に来ました。

ベイリーを始め、多くのバラード生たち、先生方に本当によくしていただきました。4人の参加者たちは「今度は自分たちが日本でもてなしたい!」と強く思ったことでしょう。実はこの思いは叶います。19人のバラード生が4月に日本に来ます。日本向け、アメリカ向け、双方向のプログラムを一手に手配しているからこそこうした機会を作り出せるのです。

とても美しい世界だと思いませんか?おそらく、次日本に来たバラード生たちは桜塚の生徒たちがシアトルに来ることを望むでしょうし、来た際にはベイリーの様に全力でもてなそうとすることでしょう。うちがこの事業をやめない限りこの”善のスパイラル”は終わりません。

攻撃されたから攻撃し返す、という世界ではなく、優しくされたから、お礼がしたい。ボクにはこんな美しい世界はないと思います。10代の繊細な時期にこの世界を体験できることはとても意義深いとも考えます。

2週間、短い様で彼らに多くの経験を与えました。修了証を受け取り、成長を実感します。

現ダンス部と元ダンス部の二人が唯一(?)一緒に踊ったという演目を思い出し、せめてもの感謝の印として踊りました。イロチで買ったバラードのパーカーもよきです。

およそ90分という短い時間でしたが、2週間の集大成として素晴らしい時間が過ごせました。

この日はホストファミリーと帰宅し、翌日いよいよ帰国です。

帰国の日

最後の日、1時間目と2時間目くらい滞在する余裕があったのでギリギリまで日本語のクラスにお邪魔させていただきました。

そして、名残惜しいですが、空港に向かわなくてはならない時間となりました。

前日もたくさん泣きました。

ボクは、この涙を見るときにプログラムの成功を感じます。”成功”の定義は色々あると思います。EXSは営利企業なので”儲かったら”成功という見方もできるし、参加者アンケートで満点を取ったらそうかも知れません。しかし、ボクの感じる成功は、この涙です。

言葉よりも、この涙が全てを語ってくれる気がします。たった2週間、でも長い長い、濃ゆすぎる2週間だったと思います。

ベイリーは言いました。

「しばらく会えないのは間違いないけど、絶対またすぐに会えるのも間違いない。多分じゃなくて、確信」

と。大阪とシアトルは約8,000km離れていて、16(17)時間の時差があります。でも、同じ時代に生きていて、同じ星に生きています。この友情が本物なら、すぐにまた会えます。

名残惜しい気持ちは消えません。寂しくて寂しくて仕方ありませんが、このプログラムから学んだことを形にする未来が待っています。日本に帰ってから何ができるか。これがとても大事。たくさんの人に優しくしてもらい、愛をもらって、大きく成長しました。日本に帰ってさらに立派になってまた会いましょう!

バラード高校の日本語クラスのみんなは本当によくしてくれました。スミス先生、直先生、皆さん、本当にありがとうございました!4人に取って一生忘れられない、そして、

 

人生が変わった

 

2週間となったことでしょう。

さようならだけど、”またね”でもあります。

It’s good-bye, but also, “see you soon”.

今度は日本で会いましょう!

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