再利用と斬新さがミックスされた学びの空間!「ワシントン大学タコマ校」のエコでおしゃれな校舎をご紹介!

みなさんこんにちは、シアトルスタッフのMisakiです!

もうすぐクリスマスですね!

ワシントン州は今年は例年より寒い冬になるようで、最近はますます寒くなってきています。

さて、今までアメリカの大学についての記事をいくつか投稿して来ましたが、今回は私が通っているUniversity of Washington Tacoma(ワシントン大学タコマ校:以下UWT)を紹介したいなと思います。

UWTには、エコでおしゃれな校舎があって、今回はそこについて紹介します!

アメリカはエコに無関心?

あまりたくさん海外の情報が入ってこない日本では、ニュースが海外を知るソースとなっており、なかなか海外の実態を知ることは難しいと思います。

例えば、エコに関しては、トランプ大統領が「環境問題より経済」という政治方針を示したことやアメリカの”パリ協定離脱”などから、アメリカは環境保護やエコには積極的ではないというイメージを持っている方もいらっしゃると思います。しかし、それは政治のお話で、実際は州、自治体、学校などではエコな生活スタイルを目指そうといろいろな活動がされています。その中で今回はワシントン大学タコマ校について紹介していきます!

ワシントン大学タコマ校(UWT)

UWTはシアトル市内から車で45分ほど南下した所にあるTacoma(タコマ市)のダウンタウンにキャンパスがあります。

タコマキャンパスはシアトルキャンパス(UWのメインキャンパス)に比べると小規模ですが、特殊な学部やカリキュラムがあり、生徒の中にはシアトルキャンパスとタコマキャンパス両方でクラスを履修している生徒もいます。ちなみに、現地ではシアトルキャンパスを「UWS」、タコマキャンパスを「UWT」、そしてもう一箇所、シアトルからすこし北にあるBothell(ボッセル)にあるボッセルキャンパスを「UWB」と呼んで区別しています。

UWTのエコな校舎

UWTに訪れる人がびっくりするのが、校舎がレンガの古い建物が多いし、校舎の名前がおかしいということです。例えば、MATという校舎がありますが、これはMattress factoryが由来で、「大学なのにマットレスファクトリー?」って疑問に思いますよね。

実は、タコマキャンパスのほとんどの校舎は以前は工場やオフィスだった建物をUWが買い取って校舎として再利用した建物なんです。そのため、外装は古いレンガで当時の会社のロゴが入ったままですが、内装は学校として改装されています。この古いレンガの建物を外装や基礎をそのまま使った校舎はなかなかおしゃれですよ!

また、2017年秋に、TPS(Tacoma paper and stationary)という校舎がリニューアルオープンしましたが、こちらの建物はなんと1904年からあるそうです(すごい古い)!

この建物はキャンディー工場だったり、オフィス用品工場だったり、スパゲティ工場だったりとオーナーが何度も変わり、何度も改装や補強工事を行っていたのですが、それを1995年にUWが校舎として買い取り、2016年より改装工事をしていました。

現在のTPS

1940年代のTPS

Historical view of UW Tacoma’s Tacoma Paper & Stationery building, date unknown (probably 1940s) emblazoned with Blake, Moffitt & Towne brand (Burkhardt, 2016)

残念ながら現在は当時のレンガの建物ではありませんが、基礎や建物の形はそのままです。

内装はどんな感じかというと…

こんなにおしゃれなんです!

黄色がアクセントカラーとして使われ、教室の外側の壁にはワシントン州の地図が描かれています。

よく見ると、柱や天井は古い木材のままなのです。木の具合からして古い建物だということがわかりますね。

また、ほかにもいろいろな新しいアイデアが使われています。

たとえば、教室の外には大きなホワイトボードの壁になっています。

生徒がここに数式や図など様々なものをここに自由に書き、クラスメイトとディスカッションします。テスト期間には芸術か!というくらいたくさんの数式などがびっしり書かれています。

ほかにも新しい形のディスカッションコーナーがあります。

ここでランチを食べながらクラスメイトと課題について話し合ったりします。

さらに、新しい取り組みなのがこれ!

水飲み場になにかペットボトルマークがありますが、こちら、ペットボトルや水筒に直接給水できるようになっています。

アメリカの大学ではペットボトルやマイボトルに飲料水を入れてくる生徒が多く、この給水所は持ってきたお水を飲み干してしまった時やマイボトルのみを自宅から持ってきてお水が飲みたくなったらここで給水できるので非常に便利だそうです。

ちなみに、ここで給水してお水を飲んでみたのですが、冷たすぎないちょうどいい温度のお水ですが特に美味しいお水というわけではありませんでした笑 しかし便利なので利用者は多いです。

そして、

これがUWのごみ箱ですが、なかなかエコです!

「Garbage」、「Recycle」、「Compost」の三種類のごみ箱があり、捨てる者が分別します。おそらくどのキャンパスに行ってもこのごみ箱です。

ちなみに、問題点としては、 Compostに何を捨てていいのかあまりみんなよくわかっていない点です(笑)。

Compostとは?
〔堆肥の意〕
①都市ごみや下水汚泥などを発酵腐熟させた肥料。
②園芸用培養土。配合土。

(from Weblio

まとめ

いかがでしたか?

古い歴史ある建物を改装して学校として使うのは、エコで素敵なアイデアではないでしょうか。また、デザインなども時代に合わせて新しいものを取り入れているのも素敵だなと思います。

私は日本の大学に通ったこともあるので比較することができますが、日本にいる方にはアメリカの大学のイメージはどれだけ伝わっているのかな?と思い今回の記事を書いて見ました。

こうした詳しい内部まではホームページにもなかなか載っていないし、少しでも皆さんにアメリカの大学の施設に興味を持っていただけたらいいなと思いました。

反響があればまた別の視点でも記事を書いてみますね!

 

References

Tacoma Paper & Stationery – From Candy and Paper to Student Success. (n.d.). Retrieved December 22, 2017, from https://www.tacoma.uw.edu/news/article/tacoma-paper-stationery-candy-paper-student-success

 

Tacoma Paper & Stationery. (n.d.). Retrieved December 22, 2017, from http://www.tacoma.uw.edu/campus-map/tacoma-paper-stationery

 

UW Tacoma Home. (n.d.). Retrieved December 22, 2017, from http://www.tacoma.uw.edu/

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