ラスベガスの銃乱射事件に関連してLeoが伝えたいこと

Medical workers stage in the intersection of Tropicana Avenue and Las Vegas Boulevard South after a mass shooting at a music festival on the Las Vegas Strip in Las Vegas

ラスベガスでアメリカ史上最悪の銃乱射事件が起こりました。(上画像はREUTERSより引用)

ラスベガスといえば、日本でもおなじみのカジノリゾートで、日本からの観光客も多い土地ですが、現時点で59人死亡という未曾有の事態です。

我々、国際交流を、特にアメリカとの交流を企画・手配する立場としては乱射事件が発生するたびに日本に広がる「銃社会」というイメージへの懸念を抱かざるを得ません。

もちろん、痛ましい事件で、死傷者の方、遺族や近親者にお悔やみ、哀悼の念は忘れ得ませんが、同時に、例えば犯人が乱射行為を行った「マンダレンベイ(Mandalay Bay)」では翌日、普通にカジノは開かれ、カジノ遊びに興じる人の歓声が聞こえた、という話です(こちらのニュースを参照)。

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Public Radio of Americaより引用)

そのような様子を銃が珍しい存在である日本の人が目にすると、いかにアメリカで銃というものが世間にありふれているのか?という気持ちになることは容易に想像できます。

しかし、これに対して長くシアトルに住んだものとしてまた、言いたいのは、銃はそんなに生活にありふれていない、という別のリアリティです。

これらは、地域性もあり、日本の25倍のの国土と、3倍近い人口を有するアメリカにおける多種多様性は、一言で「アメリカはこう」といえないのが現実問題ですが、とりあえず、私の知るシアトルでは、周りに銃を持っている人はほぼおらず、生活の中で銃を目にする機会は、警察や警備員が腰に下げているものくらいでした。

しかし、例えばこの、警備員も持っている、ことが日本の常識からすると怖い事なのかも知れません。

ただ、とにかく言いたいのは、今回のように凄惨な事件が起こったのは事実で、これはアメリカでは銃が(日本に比べて)入手しやすい事実と関連がありますが、普通に生活していて、銃を目にする機会はシアトルでは少なくとも稀であり、10年以上の生活の中で、友人、知人が猟銃以外で銃を保持していると聞いたことも、また、彼らが持っているのを目にしたこともないため、感覚としては、銃は「生活に入り込んでいない」というものです。

自分の知らない土地、国、に関しては先行する情報でしかイメージを作ることができず、溢れる情報を精査し、正しい知識、認識を持つことは容易でない時代ですが、それでも、今回の事件を「アメリカではみんなが銃を持っている」などという見解に繋げるのは早計だと思いますし、普通の一般家庭で銃がありふれているという事実は、シアトル地区では、考え得ないことです。

どんなことでも考え方、受け取り方はそれぞれですし、たくさんの見解があるのは素晴らしいことですが、偏った報道やネット情報だけでそれらを作ってしまうのは避けたいものです。

簡単なことではありませんが、正しい知識、認識のため、今回の知識が役に立てばと思い、走り書きですが、コメントいたしました。

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